吹き抜けをロフトにリフォームできる?メリット・デメリットを解説
吹き抜けがあるせいで住みにくい家は、決して珍しくありません。
リフォームして、吹き抜けを部屋やロフトにした方も多いでしょう。
吹き抜けをロフトにする方法には、メリットだけでなくデメリットもあります。
迷っている場合は、両方をしっかり把握しましょう。
今回は、吹き抜けをロフトにするメリット・デメリットを解説します。
目次
吹き抜けをロフトにできる?
吹き抜けをロフトに変えるリフォームは、ロフトのリフォームの中ではメジャーな部類です。
子どもが大きくなり、荷物も増えたので収納場所を広げたくて吹き抜けをリフォームするケースもあるでしょう。
吹き抜けがある家には開放感がありますが、以下のようなデメリットもあります。
・冷暖房が効きにくい
・天窓がある場合は掃除が面倒
・子どもが落下するなどの事故の可能性がある
吹き抜けをリフォームする場合にはメリットだけでなくデメリットもあるので、それぞれ理解するのが大切です。
吹き抜けをロフト以外にリフォームする方法も知っておくと、選択肢に幅が出ます。
吹き抜けをロフトにするメリット
吹き抜けをロフトにリフォームすれば、どのような問題を解消できるのでしょうか?
ここでは、吹き抜けをロフトにするメリットを解説します。
収納スペースや子どもの遊び場が増える
ロフトとは、部屋の一部を二層式にしたスペースです。
ロフトはもともと収納スペース目的で作られるものですが、日本では寝室や子どもの遊び場としても活用されます。
ロフトはある程度の広さを確保できるので、広めの収納スペースが欲しい場合にも適しています。
ものを置かなければ、子どもがのびのびと遊べるスペースにもなるでしょう。
冬に雪が多い、雨が毎日のように降るなど外で遊べない時期が一定期間ある地域ではとても便利です。
子どもの遊び場として使う場合は、安全対策をしっかりしておくなどの工夫をしましょう。
光熱費が下がる効果が期待できる
光熱費が高額になりがちなのは、吹き抜けの代表的なデメリットです。
特に、暖かい空気は上にたまりやすく、サーキュレーターを天井につけても冬場は光熱費がかかって困ったといった経験がある方も多いのではないでしょうか。
吹き抜けに一部天井を設けると、光熱費を抑える効果が期待できます。
天井の位置を低くすれば空気の循環もより効率的になり、小さなエアコンでも十分冷暖房を効かせられるでしょう。
ただし、ロフトを作れば無条件で光熱費が安くなるとは限りません。
光熱費を抑えたい場合は、工務店にその旨をしっかりと伝えましょう。
固定資産税を抑えられる
家の床面積が増えると固定資産税も増額されます。
ただし、ロフトの場合は天井高が1.4m以下で、ロフトが存在する階の床面積の2分の1未満に収まるなら固定資産税は変わりません。
増築はしたいが維持費は抑えたい場合に、ロフトはぴったりです。
ただし、防火地域や準防火地域に住んでいる場合は増築に制限がかけられる可能性があります。
また、床面積が10㎡を超える増築の場合は確認申請が必要です。
このほか、敷地面積に対して、延べ床面積の占める割合が決められているので、それを超えてはいけません。
すでに延べ床面積が占める割合が、限度に近い場合は注意が必要です。
工務店やリフォーム業者に相談すれば、これらの事態に対する解決策を考えてもらえます。
吹き抜けをロフトにするデメリット
吹き抜けをロフトにリフォームする工事にはデメリットもあります。
この章で吹き抜けをロフトに改築するデメリットを紹介するため、ぜひ参考にしてください。
作成費用が高額になりやすい
吹き抜けをロフトに改築するリフォームは、費用が高額になりがちです。
相場は100万~200万円程度であり、手すりなど安全対策にこだわる分だけ費用はかさむでしょう。
リフォームローンを組むといった方法もありますが、住宅ローンに比べて利用できる費用の上限が低く、やや利息も高めです。
住宅ローンと二重払いになる場合は、より負担も増します。
費用を抑えたい場合は、相見積もりを依頼するなどの工夫をしましょう。
上り下りが必要なため用途が限られる
ロフトに固定された階段の設置が許可されている地域と、許可されていない地域があります。
ロフトに固定された階段の設置が許可されていない場合は、はしごでロフトから上り下りするしかありません。
50代くらいまでは、はしごの上り下りでも問題ありません。
しかし高齢になるほど、はしごの上り下りは難しくなり、デッドスペースになる可能性もあります。
小さな子どもも、はしごの上り下りは危険です。
思わぬ事故につながるケースもあるでしょう。
安全性に問題がある場合は、ほかのリフォーム方法も検討しましょう。
吹き抜けをロフトにする以外のリフォーム方法とは?
吹き抜けをロフトにする以外のリフォーム方法は2つです。
・天井を作って吹き抜けをなくしてしまう
・しっかりとした部屋を作ってしまう
天井を作ってしまえば光熱費を抑えられ、工事費用もロフトほどかかりません。
ただし、工事方法によっては見た目があまりよくない場合や、空間がムダ遣いになってしまう可能性もあります。
吹き抜けを塞いで部屋にしてしまえば、用途が広がって部屋の使い勝手がよくなります。
その一方で、工賃が余計にかかる、固定資産税が増えるなどがデメリットです。
まとめ
吹き抜けをロフトにするのは、十分に可能です。
吹き抜けに不便さを感じる場合は、ロフトへのリフォームを検討してみましょう。
満足いくリフォームをするためには、工務店との入念な打ち合わせが重要です。
費用や使い方の面でロフトが適さない場合は、別のリフォーム方法も検討してみましょう。
工務店などとよく相談するだけでなく、相見積もりも大切です。