お役立ちコラム

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増築でリビングを広くしたい!庭を潰したリフォームの注意点とは

家族が増えたり、ものが増えたりしてリビングが狭いと感じる方もいるはずです。
そんな方は、思い切って庭にリビングを増築してみるのはいかがでしょうか。
庭の一部を増築して、リビングが広くなる、日当たりがよくなるなど、長年の悩みもきっと解決するでしょう。

しかし、増築で心配なところは費用や工事期間です。
また、増築する上での注意点も知っておきたいですよね。
本記事ではリビングを増築した時の費用や工期、増築した場合の注意点について解説します。

増築でリビングを広くしたい!庭を潰したリフォームの注意点とは

庭にリビングを増築したい!費用と期間 は?

庭へのリビング増築工事をする場合、まっさきに気になる問題点といえば費用ですよね。
また、増築工事の工期も気になるところです。
費用はだいたい300〜400万円程度で、工期は約2週間から長くて60日ほどになります。

費用や工期に大きな差があるのは、工事をする内容によって増減があるからです。
例えば、リビング増築面積が広ければその分費用も高くなり、工期も長くなります。
床暖房や縁側を追加施工で依頼するとさらに金額と工期が変わってきます。

また、費用や工期は、増築工事をお願いする業者によってさまざまです。
先ほど伝えた費用や工期はあくまで目安ですので、実際の金額や期間が知りたい方は業者に見積もりを取って確認しましょう。

サンルームをリビングの延長として使うには?増築の注意点

サンルームを増築してリビングの延長として使う方法があります。
サンルームとは、ガラス窓で囲われた増設スペースです。
費用の目安は200〜250万円ほどで、工期は約1週間ほどです。

サンルームの注意点は、外壁の種類によっては穴を開けて施工する場合があります。
そのため、家の保証が無効になる恐れもあるので必ず確認しましょう。

庭を潰さずにリビングを広くしたいときにはどうしたらいい?

庭を潰さずにリビングを増築する方法があります。
それはリビングに隣接する部屋の間仕切りを取り払う工事です。
業者によりますは費用も約50万円〜で、工期も約1週間〜2週間で完了です。

ただ、構造上必要な柱や耐力壁があって壁を取れない場合もあります。
業者に必ず構造計算をしてもらってから壁を取り除くか検討しましょう。

庭にリビングを増築した成功例3選

庭にリビングを増築して成功した家庭の事例を紹介します。

● 家を建ててもらったところでリフォームをお願いし、庭を潰してリビングを増築したところ、広くなったのはもちろん、天窓をつけて日当たりがよくなり明るいリビングに生まれ変わった。

● ゆっくりくつろげるリビングを4畳増築し、アップライトピアノを置くスペースができた。床暖房も合わせて施工したので工期は2ヶ月ほどかかったが冬も足元から暖かく快適に過ごせるようになった。

● リビングを広くしたくて庭を潰して増築したが、趣味の観葉植物を置くスペースができ、植物を見ながら落ち着いてくつろげる空間になった。

以上のように、リビング増築で成功した事例も多数あります。

庭に増築したそのほかの事例は?どれぐらいの費用がかかった?

リビング以外で増築工事をした事例を、一部ご紹介します。

● 家族が増えたので水回りを増築しストレスが減った。
(1坪浴室:75万円〜、トイレ:70万円〜、洗面:約10万円〜)

● 家族が増えたので、縁側やバルコニーを増築し洗濯スペースが増えた。
(1坪バルコニー:20万円〜、縁側:屋根なし20万円〜、窓・壁付き縁側100万円〜)

リビング増築の注意点!簡単には増築はできない?

庭にリビングを増築する際の注意点についてご紹介します。
実は増築工事をすると建築基準法などの法律や税金などさまざまな場面にも影響が出てきます。
場合によっては希望通りにリビングを増築できない可能性もあるのです。

なぜ増築できない可能性があるのかについて、これからご紹介します。
庭にリビングを増築する予定の方、またリビングでなくても増築を予定している方はこれか解説する内容に気をつけて増築計画を練るようにしましょう。

注意点①|自宅の庭でも注意!10m2の増築は確認申請が必要

10m2以上の増築には建築確認申請の提出が必要です。
建築確認申請とは、建物が法や条例に反していないかを建築主事や審査期間に審査してもらう申請をいいます。

建築確認申請による審査で、建物に問題なければ確認済証が発行されて晴れて工事に着手できるのです。

この確認申請が、新築の場合だけでなく10m2以上の増築にも必要です。
また、防火・準防火地域の場合は、面積にかかわらず増築したら必ず届出をする必要があります。

注意点②|リビングだけじゃない!容積率・建ぺい率をチェック

2つ目は、容積率や建ぺい率の制限です。

● 「容積率」とは、延床面積/敷地面積×100(%)

● 「建ぺい率」とは、建築面積/敷地面積×100(%)

容積率や建ぺい率は、地域によって制限があるので住む地域の容積率・建ぺい率を確認しておきましょう。
増築した際に、容積率や建ぺい率の制限を超えると建築基準法違反となり確認申請が通りません。

確認申請が通らないと、工事にも着手できないので、必ず容積率・建ぺい率はチェックしましょう。

注意点③|増築の注意点 固定資産税が変わる

3つ目は固定資産税が変わる点です。
リビングだけでなく、建物の増築では面積が変わります。
面積が変わると、毎年支払う固定資産税額も上がります。

固定資産税とは、毎年1月1日の時点で住宅や土地といった固定資産を所有する場合に支払う税金です。
固定資産税は居住部分の床面積の増加が増額対象ですので、庭を潰してリビングを増築すれば必然的に固定資産税も増額になります。

注意点④|登記・固定資産税の手続きは完工1ヶ月以内に

増築工事をしたら必ず1ヶ月以内に「建物表題変更登記」と固定資産税の変更手続きをしてください。

建物表題変更登記とは、現況建物の状態が変わった時に法務局の建物登記簿と新しい状態を合致させる手続きです。
登記を怠ると、10万円以下の過料を支払わなければなりません。

固定資産税の手続きは、住まいの市町村で手続きを行ってください。
手続きを怠り増築分を支払わなかった場合、督促状や訪問などで催告、延滞金も発生します。

まとめ

庭にリビングを増築する場合の費用や期間、注意点について解説しました。
リビング増築は、サンルームを増設したり、建物の面積を増やさずに間仕切りをなくして広くしたりする方法があります。
自分たちの生活に合う方法で庭にリビングの増築をしましょう。

ただ、リビングに限らず増築には注意すべき点もあります。
これまで解説した内容に気をつけ、心配な点は工事をお願いする業者にこまめに相談するようにしてください。

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