お役立ちコラム

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屋根の張り替え費用を表で分かりやすく解説!何年で張り替えかも紹介

「屋根の張り替えを検討しているが、費用がいくらかかるか不安だ」と悩んでいる方は多いでしょう。

屋根は素材や張り替え方によって費用が異なります。
屋根の張り替え費用を節約するには素材別・工事別の費用の内訳を把握しておけば費用を抑えやすくなるでしょう。

この記事では、屋根の張り替えにかかる費用を素材別・工事別に紹介します。

屋根の張り替え費用を表で分かりやすく解説!何年で張り替えかも紹介

屋根の張り替えにかかる費用を素材別に紹介

はじめに、屋根の張り替えにかかる費用を素材別に紹介します。
同素材に張り替えた場合と違う素材に張り替えた場合では、費用が異なります。
屋根素材別の特徴と共に他の素材に張り替えた場合の費用の平均も紹介するので、参考にしてください。

①瓦の場合

瓦は日本の伝統的な屋根素材で、粘土瓦(和瓦・洋瓦)が主流です。
「デザイン性が高く耐用年数が長い」といったメリットがある一方、「重く耐震性が低い」などがデメリットです。
したがって、屋根の張り替えの際にあえて軽い素材に張り替えるケースもあるでしょう。

また、築40年以上の家では「セメント瓦」や「コンクリート瓦」が使われているところもありますが、現在ではほぼ製造されていません。
そのため、セメント瓦やコンクリート瓦が劣化した場合は、粘土瓦かほかの素材へ張り替えます。

瓦屋根の張り替えにかかる費用の平均は以下のとおりです。

張り替え前 張り替え後 費用の目安
100〜266万円
スレート 70〜200万円
ガルバリウム 80〜210万円

②スレート系の場合

スレートとは、粘度岩やセメントに繊維素材を混ぜ込んだ屋根材です。
粘度岩を利用したものを天然スレート、セメントに繊維素材を混ぜ込んだものは化粧スレートと呼ばれています。

値段が比較的お手頃でデザインも豊富ですが、耐久性はガルバリウム鋼板や瓦よりも劣ります。

スレートの張り替えにかかる費用の平均は以下のとおりです。

張り替え前 張り替え後 費用の参考目安
スレート スレート 70〜200万円
ガルバリウム 90〜200万円
160~190万円

③ガルバリウム鋼板屋根の場合

ガルバリウム鋼板とは、鉄を合金の一種であるガルバリウムでメッキした素材です。
スレート屋根より耐久性があり、瓦屋根より軽量というメリットがあり、耐久性を重視したい方に好まれます。

古い屋根の上に新しい屋根をかぶせる「カバー工法」を行う場合は、ガルバリウム鋼板が使われることが一般的です。

なお、近年は「石粒付きガルバリウム鋼板(ジンカリウム鋼板)」といった石粒が吹き付けられ、より耐久性の高い金属屋根も登場しました。
ただし、塗装できないといったデメリットもあります。

ガルバリウム屋根にかかる費用の平均は以下のとおりです。

張り替え前 張り替え後 費用の参考目安
ガルバリウム ガルバリウム 90~200万
スレート 70~200万
石粒吹きガルバリウム鋼板 90~180万
100~200万

屋根張り替えにかかる5つの工事費用内訳

屋根の張り替えにかかる工事費用は、おおよそ5つに内訳できます。
ここでは、屋根の張り替えにかかる費用をより詳しく解説していきます。

①施工費|屋根材の張り替えにかかる費用

施工費とは、屋根の張り替えにかかる工事費で屋根素材によって変わります。
屋根素材のなかで最も高価なのは瓦で、1㎡あたり8,000〜15,000円/㎡が相場です。

スレート屋根は5,000〜7,000円/㎡、ガルバリウム鋼板:6,500〜8,000円/㎡が相場となっています。
このほか、ジンカリウム鋼板は8,500〜15,000円/㎡が相場です。

施工費は耐久年数に比例しており、1㎡あたりの費用が高いほど耐久年数も長めです。
ただし、瓦屋根のように「耐久性は高いが重い」という素材もあるので、屋根下地の耐久性も考えて屋根素材を選びましょう。

②撤去費|古い屋根を撤去する費用

新しい屋根を葺くためには、古い屋根を撤去しなければなりません。
そのための費用が、1㎡あたり1,500〜3,000円/㎡かかります。

また、築年数が経過した家にはアスベストが建材として使われているケースもあり、その場合は20,000〜85,000円/㎡の撤去費用が必要です。

築年数の経った家ほど古い屋根の撤去費用は高額になる傾向があり、屋根の張り替え費用が高額になる一因となっています。

③防水シート代|屋根下に敷く防水シート代

屋根は、それ自体に防水機能はありません。
屋根塗装に用いられる塗料に防水機能が備わっているほか、屋根下に防水シートを敷いて雨漏りを防止しています。

防水シート代は500〜1,500円/㎡が相場です。
防水シートも屋根材同様機能が高く耐久性が長いほうが値段が高くなる傾向です。

④下地補修代|屋根の下地を補修する費用

屋根材だけでなく、屋根の下地も経年とともに劣化していきます。
屋根の張り替えの際に補修が必要になるケースも珍しくありません。
下地の補修費用は、2,000〜3,500㎡/円が相場です。

一般的に、張り替えまでの期間が長いほど屋根の下地も劣化が進んでおり、補修代が高額になりがちです。
特に、軽微な雨漏りが続いていた場合は屋根の下地が腐食している場合もあり、下地の総取り替えが必要になるケースもあるでしょう。

⑤足場代|足場を組むのに必要

屋根の張り替えは高所での仕事になるため、足場を組む必要があります。
足場代は、600〜1,500円/㎡が相場です。

足場は、面積や高さによって値段が変わってくるため、家の外周が長い場合や3階建て、4階建ての家の場合は高くなりがちです。

ちなみに、「足場を組まずに工事はできないか?」と考える施主もいますが、基本的に足場を組まず工事はできません。

屋根リフォームの費用を抑える3つのポイント

屋根リフォームは平均で100万円近くの費用がかかります。
屋根リフォームの費用を抑えたい場合は、以下の3つのポイントを押さえましょう。

● カバー工法を利用する
● 適切な時期に張り替え工事を行う
● 相見積もりを取る

カバー工法とは、古い屋根を撤去せずに新しい屋根をその上にかぶせる工法です。
屋根材の傷みがなく家出なくては行えず、かぶせられる屋根材はガルバリウム鋼板など軽いものに限られますが、屋根材の撤去費用やシートを敷く費用などが抑えられます。

なお、築10年を過ぎたら、何もなくても屋根の定期的なチェックを依頼するのがおすすめです。
そうすれば、適切な時期に張り替え工事が行えます。

このほか、屋根の張り替え工事は業者によって値段が異なるため、相見積もりを取ると相場が把握しやすく、費用も抑えやすいでしょう。

まとめ

屋根の張り替えは家の寿命を伸ばすためにも必要な工事です。
大がかりな工事はどうしても費用がかかりますが、費用を抑える方法も複数あります。
予算に限りがある場合は、業者とも相談して費用を抑えつつ屋根の張り替えを検討してみましょう。

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