その兆しはエコキュートの故障かも?故障の兆しの見つけ方や故障時の対応方法を解説
電気代が安くなるエコキュートですが、故障した場合、どのように対処すればよいのか悩んでしまいます。
エコキュートが故障した時の兆しの見つけ方や、故障した時の対処方法を知っておくことは大切です。
そこで、この記事ではエコキュートの故障の兆しの判別方法や、故障した時の対処方法について解説します。
エコキュートをご利用の方やご利用を検討されている方はぜひご参考にしてください。
目次
エコキュートとは
再生可能エネルギーを利用した給湯機のことを「エコキュート」と言います。
エコキュートはヒートポンプ技術を応用して大気中の熱を取り集め、圧縮機で高温にし、高温になった二酸化炭素(冷媒)が水側熱交換機で水を温め、お湯がつくりだされます。
夜間の安価な電力を使用するので、電気代がかからないのが特徴です。
エコキュートのメリット
エコキュートには以下のメリットがあります。
電気代が節約できる
大気の熱をヒートポンプで圧縮するため、少ない電力で対応可能です。
さらに、お湯を作る際に夜間の安い電力を使用するので、電気代が節約できます。
地球温暖化を防止
再生可能な大気中の熱を取り込んでお湯を作るため、環境にやさしく、地球温暖化を防ぐことが可能です。
電力のピークシフトが可能
電力消費量の大きい昼間の時間帯は電気を使わず、電力消費量の少ない夜間に運転するため、電力需要のピークシフトが可能です。
非常事態にタンク内のお湯が使用できる
貯湯タンク内にお湯がたまっているので、断水時などの非常時にお湯を取り出して使用できます。
エコキュートのデメリット
一方、エコキュートのデメリットは以下のとおりです。
初期費用が高い
初期費用が、ガスや石油の給湯器に比べて高額です。
お湯切れのおそれがある
エコキュートは貯湯タンク内のお湯が無くなってしまうと水しか出なくなるおそれがあります。
夜間に運転音がする
原則的に夜間にお湯を作るため、夜間に40デシベル程度の音がします。
設置スペースが必要
ヒートポンプユニットと貯湯タンクを設置するためのスペースが必要になります。
水圧が低い
エコキュートは貯湯式のため、ガス給湯器にくらべて水圧が低いのが特徴です。
飲料に適さない
エコキュートの貯湯タンク内のお湯は飲料には適していません。
エコキュートの貯蔵タンク内には、水道水の中に含まれる不純物が沈殿している可能性があります。
故障の兆しの見つけ方
長年エコキュートを使用していると、故障に見舞われることもあります。
以下の兆しが見られたら早めに対処しましょう。
お湯が出ない
お湯が出なくなったら、水熱交換機やサーモスタットの故障が疑われます。
お湯の温度がすぐに変わる
内部の温度制御機能の故障やサーモスタットの調整不良のため、お湯の温度がコロコロ変化します。
水漏れがある
配管やタンクが老朽化するとわずかな水漏れが始まります。
結露の場合もあるので注意してチェックしましょう。
お湯の色が変わる
水質や配管の素材による化学反応で、お湯の色が変化することがあります。
異音がする
加圧ポンプやファンモーターなどが故障すると、異常音が発生することがあるようです。
故障時の対処方法
エコキュートの故障の際にはその兆しを察知して、適切な対処を行う必要があります。
明確に故障である場合や自分で対応ができない場合は、早めに専門の業者などに修理を依頼しましょう。
水漏れ
貯湯タンクやヒートポンプからの結露や排水が水漏れの主な原因です。
結露の場合は特に心配はありませんが、接続部や配管からの水漏れは故障の兆しとなります。
また、急激に水道料金の請求額が高くなった場合も故障の兆しと考えられます。
水圧が低い
エコキュートはガス給湯器に比べて水圧が低いという特徴があります。
低水圧用のシャワーヘッドを取り付ければ水圧を上げることが可能です。
お湯や水が勝手に出る
自動配管洗浄機能がエコキュートにはあるため、配管内を洗浄するため、水やお湯が勝手に流れ出ることがあります。
しかし、水の流出が異常な量の場合は、専門の業者による点検や修理が必要でしょう。
足し湯をしても水しか出ない
基盤故障のため、十分なお湯が浴槽にためられていても、水しか出ないことがあります。
その場合は温度制御系統が壊れている可能性があります。
お湯が止まらない
白濁タイプの入浴剤などがたまって、循環アダプターの水位センサーをふさいでしまうと、お湯の流出量が制御できず、お湯が止まらなくなることがあります。
定期的な清掃を欠かさないようにしましょう。
エラーコードが表示される
故障時にはパネル画面にエラーコードが表示されます。
取扱説明書のエラーコード一覧を見て、それぞれのコードごとの対処法を確認しましょう。
エコキュートの寿命
故障ではなく、エコシュートの寿命という場合もあるようです。
約10年がエコキュートの命とされています。
10年近く使用して頻繁にエラーが出るようになったらエコキュートは寿命なのかもしれません。
修理するよりは、いっそのこと新しいモデルの機器に交換をした方がかえって安く済む場合もあります。
まとめ
エコキュートの故障の兆しの見つけ方や故障時の対処方法について、この記事では解説してきました。
快適でしかも電気代を抑えた暮らしをしたい場合は、エコキュートは欠かせません。
エコキュートがおかしいと思ったら、直ちに対処し、自分の手に負えない場合は、専門の業者への連絡も忘れないようにしましょう。
この記事を参考にして、長くエコキュートとお付き合いができるようにしたいものです。