リフォームにおける養生の意味とは?必要性や費用の目安も解説
リフォームをする際、必ず行うのが養生です。
リフォーム費用には養生費用も含まれていますが、どのような意味か気になる方もいるでしょう。
本記事では、養生の意味や必要性を紹介します。
また、養生をしないとどのような不具合が起きるのかも解説するので参考にしてください。
目次
養生の意味とは?
はじめに、養生の意味や必要性を紹介します。
養生は工事現場のほか、塗装やリフォーム工事をする際に必ず行ないます。
これからリフォーム工事を行おうと考えている方は、参考にしてください。
建物を傷や汚れから守る行為
養生とは、建築工事・リフォーム工事・引っ越しなどをする際、建材や設備などを保護する目的で行うものです。
リフォーム工事や引っ越し作業をする場合、大きな家具を動かしたり塗料などを使ったりします。
万が一、家具や家電が設備を傷つけたり、塗料や建材が付着したりすれば大変なことになるでしょう。
安全、安心に工事や作業を行うためにも、養生は必要です。
養生は壁や床だけでなく、必要ならば天井などにも行います。
部分リフォームする際に養生は必須
部分リフォームとは、家の一部をリフォームする工事です。
家の中でリフォームする部分としない部分がある場合、工事の際に発生するほこりや、万が一の事故に備えて養生が必要になります。
例えば、外壁塗装や屋根塗装を行う場合、塗料が壁や屋根以外のところに付着しないように、家全体を養生シートで覆います。
どのような工事にどのような養生が必要かは、工務店やリフォーム会社が判断してくれるので任せましょう。
なお、工事費には養生の代金も含まれます。
養生の費用相場
養生の費用相場は、1㎡300円~500円程度となっています。
養生に使用する道具には多くの種類があるため、どれを使うかによっても費用は変わってくるでしょう。
また、単純に養生する面積が広いほど費用は高くなる傾向です。
養生にかかる費用は、見積もりを出してもらえばわかります。
相場を参考に、高すぎたり安すぎたりするのではないかと思う場合は、遠慮なく質問してみましょう。
優良な会社ならば、値段の根拠をしっかりと教えてくれます。
養生を行わないと修繕費発生の恐れがある
リフォーム費用を少しでも抑えたい場合、「養生にかかる費用を減らせないか」と思う方もいるでしょう。
しかし、養生が不十分だったため、設備などが傷ついたり塗料などが付着したりした場合は、施主の責任になります。
特に、外壁塗装を行う場合、塗料が隣家に付着すればご近所トラブルに発展する恐れもあるでしょう。
また、集合住宅の場合、廊下や階段、エレベーターなどの共有部を傷つけたり汚したりすれば、修理代を負担しなければなりません。
養生費を節約しても、修繕費が発生すれば経済的負担はより重くなります。
養生に必要な場所や費用は工務店がきちんと計算して計上しているので、説明を受けて納得したら支払いましょう。
養生を行う場合の注意点
養生を行ってリフォームをする場合、いくつかの注意点があります。
ここでは、代表的な注意点を3つ紹介します。
換気しにくくなる場合がある
養生をする場所によっては、換気がしにくくなります。
例えば、外壁塗装を行う場合は、窓も養生でふさぐ場合があります。
養生で窓をふさぐと窓は開けられません。
リフォーム会社からの説明で、窓をふさぐことがわかったら別の場所から換気しましょう。
また、臭いの強いものを部屋で開けないなどの工夫も必要です。
このほか、エアコンを使うまでもないが暑い日には窓を開けてしのいでいた場合は、リフォームする季節を考えましょう。
窓をふさぐ必要がある場合、窓の外を職人さんが行きかう場合もあります。
プライバシー確保のためにカーテンを常にしめておく必要があるかもしれません。
エアコンが使えない場合がある
リフォームの種類によっては、エアコンの室外機を養生する場合もあります。
室外機を養生するとエアコンが使えません。
冷房や暖房をエアコンでおこなっている方は、リフォームを実施する時期を考えほかの方法で冷暖房を行いましょう。
なお、一度養生してしまうとそこの工事が終わるまで外せません。
原則として工事をしている間だけといった養生はできないので注意しましょう。
ペットの行動範囲が限定される場合がある
ペットを飼っていて家の中を自由に歩き回らせている場合、ペットの行動範囲が制限される可能性があります。
また、ペットがいたずらして養生を壊したり剥がしたりしてしまうと工事の妨げになるので注意しましょう。
部分リフォームする場合は工事をする場所に近寄らせないか、ケージなどに入れておく工夫が必要です。
このほか、工事の騒音などでペットが強いストレスを感じる場合もあるので、逃げ出さないように注意しましょう。
できるだけ工事現場から遠ざける工夫が必要です。
まとめ
今回は養生の意味や必要性について解説しました。
マンションのような集合住宅はもちろん、一戸建てでもリフォームの場合は養生が必須です。
どこを養生するかはリフォーム会社が下調べをしたうえで決定してくれるので、説明をきちんと聞いておきましょう。
養生の費用も見積もりの中で出してくれます。
疑問がある場合は、遠慮なく質問してください。
優良な業者ならば丁寧に説明してくれるはずです。
また、近年はDIYがはやっていますが、自分でリフォームする場合も養生をしっかりとしておきましょう。
そうすれば設備を汚したり傷つけたりせずにすみます。